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      香港同人界で話題に!大型同人イベント「CWHK」常連の大手サークルの多くが新イベント「PR」で参加し2つのイベントが同日近い場所で開催!その2つのイベントを取材してきた

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      香港の同人界隈にちょっとした大きな出来事があったことをご存知でしょうか?

      2017年2月5日(日)に、香港にて歴史ある同人イベント「Comic World HongKong 43(CWHK・コミックワールド香港)」と、初開催となる同人イベント「Palette Ring 綜合同人展(PR・パレットリング)」が同日開催されました。この2つのイベント…何がすごかったのかと、実際に取材したときのレポートをお届けします。

      コミックワールド香港とパレットリングについて

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      コミックワールド香港は、香港で歴史ある同人イベント。オールジャンルで毎年2月と8月ごろに開催され、約300サークルほどの香港・台湾・日本サークルが参加します。会場は九龍灣國際展貿中心と呼ばれる豪華なショッピングセンターにあるキレイな会場で開催されていて、香港中からコスプレイヤーが参加します。また企業ブースも多く出展していて、同人誌即売会の枠を超えたイベントとなっています。

      香港では「Creative Paradise」「Rainbow Gala」と肩を並べる、香港TOP3に入る規模の同人イベントで、日本で例えるならCOMIC1やこみっくトレジャー、サンシャインクリエイションに近いかと(COMIC1はコスプレはありませんが…)

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      一方パレットリングは、今回が初開催のイベント。会場はThe Waveと呼ばれる商業ビルの1F、7F、8Fが会場。イメージとしては都立産業貿易センター(都産貿)といった同人イベント会場に近い雰囲気の会場で、約160SPが用意されていました。

      同日なことが大きな出来事?いやいやもっといろいろとありまして…

      香港TOP3規模の同人イベントと同じ日に、新しい同人イベントが開催される。それだけなら日本でも行われたりします。では何が大きな出来事だったのか…

      1.2つのイベントは会場が近い

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      Googleマップより

      まず、会場が近いです。距離にすると約3キロほど離れていて、2駅ほどで到着できます。自分はタクシーを使って移動したのですが、5分ちょっとで到着しましたね。まあ同日で近い会場での開催というのはちょくちょくありますが、一番大きな出来事は次ではないかと思います。

      2.大手サークルのほとんどがパレットリングへ

      香港では大行列ができ、台湾でも大行列ができる人気の風林火山など、コミックワールド香港に参加していた有名サークルのほとんどがパレットリングに参加しました。日本で例えるなら、コミケの大手壁サークルがごっそり抜けて、コミケ日に近くの会場で大手壁サークルを中心に同人イベントをやるみたいな感じでしょうか。開催前では男性向けサークル中心と聞いていたのですが、どうやら女性サークルもパレットリングへ来てました。

      パレットリングで参加した背景には、コミックワールド香港で警察とのトラブルが多数発生したことが原因ではないかと言われています。トラブルが原因で、夏開催のコミックワールド香港では参加サークルが減ったと香港でニュースにもなったほどです。ただしあくまで噂レベルの話です。

      3.パレットリング会場にエレベーターが2つしかない

      パレットリングの会場は、7Fと8Fへ行くためのエレベーターが2つしかありません。大行列ができるほどの大手サークルが参加するパレットリングで、エレベーター2つのみというのはかなり混雑するのではないか…。まあ後で書きますが、大手サークルは1Fに配置されたので、それほど大きな問題にはならなかったみたいです。

      4.コミックワールド香港のコスプレに制限あり

      こちらは別媒体で書く予定なので詳しくは省きますが、コミックワールド香港でちょっとしたコスプレの制限がありました。

      Character JAPANにて寄稿しました

      そんなわけで、開催前の時点では「パレットリング参加者数がかなり多くて、コミックワールド香港は参加者数が激減するのではないか…」と噂されていました。実際どうなるのか気になるところだったので、今回両方のイベントに参加・取材しました。

      パレットリングの取材レポート

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      開始1時間30分前の時点の待機列

      イベント開始前~昼過ぎごろまで参加したパレットリング。参加してみて感じたのは、女性向けサークルが想像していた以上に多かったことと、男性と女性のサークルがくっきり階層で分かれていたことです。また、2つしかないエレベーターにはエレベーター専用の待機列エリアも用意されていました。

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      雰囲気は日本の同人イベントと変わりません。特に殺伐としていた感じもなく、サークル参加者は準備しながら各サークルへ挨拶へ行く…などなど。

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      用意されたキャラパネル

      ここ数年香港の同人で人気な男性向け作品は「ラブライブ!」でしたが、パレットリングではやや減少した印象を受けていて、「アイドルマスター シンデレラガールズ」「Fate/Grand Order」が人気だった気がします。大手サークルでは「艦隊これくしょん -艦これ-」が一番人気だったのではないでしょうか。

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      アイマス、デレマス人気が高まってきている印象

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      FGOサークルとFGOの話で盛り上がる

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      1サークルだけですが、コスプレサークルもあり(会場内はサークル参加者だけコスプレOK)

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      艦これも人気

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      日本から参加のサークル・RED RIBBON REVENGE 日本から参加の場合、日本人は頒布ができないので、現地の人の力が必要になります

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      当サイトでも度々紹介している香港のペーパークラフトサークル・紙漫糖。「白猫プロジェクト」を中心に展開していて、今回「あの花」めんまは初めて見ました

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      一方女性向けでは、「ユーリ!!! on ICE」「刀剣乱舞」「おそ松さん」「ジョジョの奇妙な冒険」が人気。よく「日本でヒットした作品は半年後で海外で人気になる」と言われてたりしたのですが、ここ最近は日本で人気になるとすぐに海外でも人気になる印象を受けます。

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      2017年3月には同会場で「砲雷撃戦よーい!!」開催されます

      参加した印象では、動くのが大変なほど混雑した印象はなし。ただし香港は夜型の人が多く、同人イベントなどは昼から人が増えることが多いので、もしかしたら昼過ぎから混んだ可能性もあります。また大手サークルが集中した1Fは最初の1時間ほどチェックできなかったので、そのときの混雑具合もチェックできていないです(話を聞いた限りではそれほど多かったというわけでもない…らしいです)

      コミックワールド香港へ 海外人気のあのブースが出展してすごいことに…!?

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      昼過ぎよりコミックワールド香港へ。過去に2回参加しているのですが、どちらも昼の2時以降から一気に混む傾向にありました。ただし今回は大手サークルがいないことや、サークル数も全盛期と比べるとやや減っている?とも聞いていたので、かなり減っているのか…と思ったのですが、そういうわけでもなかったみたいです。

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      コミックワールド香港の同人誌即売会の会場は3Fと6Fですが、どちらも多くの人が参加されていました。歩くのが大変などほど…ではなかったのですが、個人的には想像していた以上に参加者数が多かった印象を受けます。具体的な参加者数は把握できていないのですが、おそらく前回とそれほど変化はなかったかもしれません。

      サークルについては、男性向けサークルがパレットリングで参加していたこともあってか、女性向けサークルがほとんど。ジャンルもパレットリングと同じで「ユーリ!!! on ICE」「刀剣乱舞」「おそ松さん」が人気でした。

      ただ、今回最も盛り上がっていたのは、スマホゲーム「陰陽師」ブース。会場ではグッズを目当てに多くのファンの物販列ができていて、また「陰陽師」に関するコスプレパフォーマンスが行われて、こちらでもかなり盛り上がっていました。

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      <関連記事>
      『コミックワールド香港43』コスプレレポート 爆発的人気の「陰陽師」コスプレイヤーが大集結!

      コスプレでも「陰陽師」が大人気。ただ例年と比べるとコスプレ参加者は少なくなった印象を受けました。

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      2つのイベントを見て…

      パレットリング、コミックワールド香港の2つのイベントを見た印象としては、パレットリングがやや男性向けのイベントとなっていて、コミックワールド香港が女性向けイベントになった、と感じました。特に「陰陽師」ブースの効果が大きかったせいか、女性参加者が圧倒的に多かった印象です。激減した…ということはなかったです。むしろジャンルがクッキリ分かれたのかな…と思います。

      またパレットリングは同人誌即売会のみに特化していて、コミックワールド香港は同人誌即売会プラスコスプレパフォーマンスや企業ブース、展示など様々な取り組みが行われていたので、パレットリングからコミックワールド香港へと流れた、両方参加した人も多かったかもしれません。会場が近いですしね。

      とりあえず言えることは、この2つのイベントで大きな事件はなく(自分が見ている範囲では)、楽しめるイベントが一つ増えたという印象を受けました。タイトルで「激震!?」とか書いてますけど、そんな激震的なことはないと思います。そう信じたいです。

      ちなみにコミックワールド香港は例年通りであれば8月、パレットリングはスタッフに確認したところ10月開催予定です。イベント自体は重ならないので、大きな話題にはならないかな…。

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