劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン:感想レビュー 1人の少女の愛に涙、最高のフィナーレに感謝【追記あり】
泣きました。号泣よ。
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が2020年9月18日、全国の劇場で公開されました。
2019年の例の事件、そして2020年に起きたアレの流行により、公開自体がかなり遅れてしまった本作。おそらく、かなりの人が待ち望んでいたことでしょうこの日を。実際、TVアニメ放送時からすごい反響があって、これに関しては自分、海外での反響も見ているので、肌で感じました。
そんな自分がですよ、この劇場版に関してそれほど思い入れがなかったんですよ。公開3日前にして「あ、劇場版始まるんだー予約しとこっと」程度。ホント自分殴ってやりたい。この作品がどれだけすごいことか…この作品が生まれるまでに一体何があったのか分かっとるのかオイ!このクソッタレ管理人がァ!
ホント、申し訳ない。こんなしょーもない気持ちを持ってしまった自分が本当に情けない!…だけど、そんな自分だけど言わせてほしい…最高だった!とんでもなくとんでもなく、とんでもなくの100乗くらい最高だった。高or最、ホントこれはすごいですよ…。
ということで、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想レビューです。ネタバレなし、ネタバレありバージョンの2つで用意しています。ついにフィナーレとなる本作に、みんな感動してください…!
愛する人へ送る、最後の手紙。
— 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式 (@Violet_Letter) September 18, 2020
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
本日劇場公開!
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。https://t.co/kRnYeyiaOd#ヴァイオレット・エヴァーガーデン #VioletEvergarden pic.twitter.com/0DAXy2P63g
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン ネタバレなしレビュー
来場者特典
それでは、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のネタバレなしレビューです。といっても、TVアニメ分のネタバレはさせていただきます。まあみんな、まずは5分で分かるシリーズ見ておきましょう。
この作品のタイトルは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というだけあって、ヴァイオレットが主人公の作品。しかし自分、TVアニメ見たときに「自動手記人形(ドール)で働く少女の成長の物語」だと思ってたんですよ。でも違う違う違う…そうじゃない。「ヴァイオレットの人生を描いた物語」だったんですよ。
TVアニメは少女の成長、劇場版はその後の少女の人生を描いている…というか。難しいなーこういうとき文章力ある人はカッコよく書けるんだろうけど、ヴァイオレットならキレイな代筆してくれるんだろうけども、自分じゃ全然無理だわ。
TVアニメでは人間味の全然なかったヴァイオレットが、ドールの仕事をして様々な人と接することで、人間味あふれる素敵な女性へと成長していく…もっと具体的に言うと、愛を知ったんですよね。戦場で共に行動していた、ギルベルト少佐に言っていた愛という言葉を、ついに理解したんですよね。
ただ、理解したからこそ分かるこの愛の重さ。常に冷静、沈着、人形と言ってもいい無表情で淡々とこなすヴァイオレットが、愛を知り人間味あふれる少女へと成長していく一方で、この愛に押しつぶされそうになっていく。
TVアニメでは、もういないギルベルトへの気持ちを残しつつ、ドールとして活躍していく…というところで終わってたと思うのですが、たしかにすごくいいENDではあったんだけど、ヴァイオレットの成長物語としてはとてつもなく良いんだけども、じゃあヴァイオレットは幸せだったのか?とも思ったわけですよ。
その辺、劇場版はマジで自分の感じていたことをすべて解消してくれました。ホント素敵だった。
ちなみに、泣けるポイントは3箇所ありました。そのうち鼻水抑えるのに必死だったのは最後の1つね。そして、ありきたりですが作画はすさまじいの一言です。特に雨のシーンと手袋外して義手動かすシーンはすごい好きだった…。
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン ネタバレありレビュー
それでは、ネタバレありの感想レビューです。言いたいことは山程あるけど頭が処理しきれてない状況で書いてる(つまりいつものようにレビューしている)ので、特に気になった要所だけをピックアップしていきますね。
でもまずは…ネタバレというかこの点から…
まずちょっと感じたのは、TVアニメのシーン結構多いなということ。ただ多いけども必須で抑えなきゃいけないポイントです。だってここですもん。
そう、ヴァイオレットが幼くてまだ自身を”道具”だと思っていた時期。このシーンからの劇場版の流れは、本当にすさまじいです…!
…ちなみにこの原画資料、2017年にシンガポールで展示されたものなんですけど…これがまだTV放送前に展示しちゃっていいのか!?と今では思います。劇場版にも繋がる重要なシーン!
『C3AFAシンガポール2017』京アニ新作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」アニメ資料を数多く展示!美麗な作画をたっぷりと放出 : なんだかおもしろい
2017年11月24日〜26日にかけてシンガポールにて開催の「C3AFAシンガポール 2017(C3AFA)」より、2018年より放送がスタートする京都アニメーション制作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の展示が行われていました。<関連記事>『C3AFAシンガポール』アイドルマスター
さて、それではネタバレありのレビューしていきたいと思います。
ギルベルトが…
良かったなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
マジで痺れた!本気で嬉しかった!嬉しすぎてここで泣いたわ!ギルベルトが…生きてたっていう事実が…!そして生きてたっていうことはヴァイオレットの気持ちが報われることにも繋がるので、さらに涙が…もうホント、最高でした。社長ナイスよくぞ手紙に気づいた!
なんでこんなにうれしいかというと、絶対にギルベルトは死んだと思ってたんですよね。頭撃たれてるってことは、これもう助からないでしょって。もうなんで生きてるとかそんな野暮なことは言いません。生きててくれて本当にありがとう…ありがとう…。
ヴァイオレットが好きだ
ヴァイオレットがかわいいとか、人としてとても素敵だとか、そんな当たり前のことしか言えなくてすいません。ヴァイオレットとんでもなくかわいくて素敵でした。
そんなヴァイオレットとギルベルトが一緒に海に入っているシーン…これはもうダメ、泣きました。
裏の主人公・ディートフリート
ギルベルトの兄・ディートフリート。ヴァイオレットが表の主人公だとしたら、間違いなく裏の主人公はディートフリートでしょう。彼もまた、弟のことを想っていた一人であり、ヴァイオレットのことも大切に想っていた人である。…彼に幸せな未来があることを願います。
…全然余談なんだけど、ヴァイオレットとギルベルトが一緒になったシーンのあと、あの島にもディートフリートっていたんだよね…このあと3人でご飯とか食べたんでしょうか…?あと宿泊施設がないから灯台…いやギルベルトは家持ちだから、ディートフリートは一人灯台で…うん、このことは考えないようにしよう。
手紙から電話へ
題材が手紙だっただけに、もしかしたら出てくるかなーと思っていた電話が、しっかりと出てきましたね。時代背景がオリジナル要素強くて、電話なんか到底ない過去の話ではなくて、おそらく19世紀半ば~後半の世界設定になるのかな。車も走ってたし。そして車や街頭などが当たり前の世界に生きる20前後の女性のおばあちゃん・アンがヴァイオレットと出会ってることを考えると、やっぱそれくらいの時代になるのかなぁと。
そんな電話ですが、今回すごいなと思ったのは、手紙の重要性だけでなく電話の重要性も描いてたこと。電話って一応、手紙のライバルみたいな感じだと思っていただけに、手紙や代筆、ドールの仕事じゃ出来ない間に合わないことを電話が成し遂げたというシーンがすごい描かれていて、なんか…考えてしまった。
でももちろん、手紙も大事だけどね。ギルベルトがヴァイオレットの手紙を読んだシーンはホントに素敵だった。全く話を聞いてくれなかったギルベルトがね…。やっぱ手紙って大事だよなぁ。…あー自分、手紙なんてもう数年書いてないや。書類とかは山程あるけど。
ユリスのシーンは辛かったー
基本、ナマイキな少年は好きじゃないです。好きじゃないんですけど、ユリスはやばかった…。ヴァイオレットが代筆やってくれたおかげで両親と弟へ手紙を残せたのはすごく良かった。でも親友は代筆間に合わなくて電話になっちゃったんだけどね。でも声が伝えられて本当に良かった。
ただ弟…兄の死を理解できていないので、手紙にはしゃいだシーンを見ると…もういたたまれない。これホントヤバイ涙シーンでしたよ。
クラウディア・ホッジンズがちょっと可哀想
というか、ヴァイオレットのためにここまで尽くしてくれる、過保護な人いませんよ。TVアニメでもそうだったけど、本当に優しすぎる。だからこそ、ヴァイオレットが船から飛び込んで…からのシーンがなかったのが、本当に悔やまれる。きっとヴァイオレットから社長への感謝の言葉のシーンとかあっただろうし、ヴァイオレットが郵便社を辞めるシーンだってあったと思う。そこがカットされたことが本当に悔しい。フォローってわけじゃないけども、最後社長のシーンあったらうれしかったなー…。
最後に
本当に本当に、あたり前のこと言います。別にこの作品に限ったことじゃないのですが、マジで言っておいたほうがいいと思います。見るなら万全の体制で見ましょう!
というのもですね、ここの管理人、身内の不幸が2つも重なったのです。腰と愛車ね。
腰は1週間前に筋トレ中、デッドリフトという一番気をつけなきゃいけない足のトレーニングで腰痛めちゃってぎっくり腰状態で、椅子に座るとメチャクチャ痛い…1週間が経って随分良くなったけども、でも痛いものは痛い!そして愛車は、映画館へ行く途中の駐車場で一部凹ませちゃいました。シートベルトの金具が車から出ていて、そこを思いっきり閉めたら…あとはご想像におまかせします。
あと細かい話をすると、映画館でドリンク注文の列に並んでたんですね。あと2人待てば…というタイミングで隣のレジが空いて、よしこっちに行こうとしたら「最前列の人お願いしますー」と言われて自分列から出ちゃう流れになって…ちくしょうほかの列が同じ状況だったら早いもの順だったのにィ!…と、これは自業自得なので文句言っちゃいけません。というか全部自業自得か…。
そんなわけで、見る直前は相当コンディション悪かったです。それでこれだけ感動しているってことはヴァイオレット・エヴァーガーデンすげェという証明にもなるんですが、でもどうせなら1発目は最高のコンディションで見たかったなーという気持ちあります。
改めて、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は本当にすごいアニメでした。感動して涙するものって多々あるんですが、幸せが勝っての涙はホント久々だった気がします。寂しいから涙とか多かったんだけど、これは幸せで涙、です。
2019年から、いろんなことがあった中、これほど素敵なアニメを描いてくれた京都アニメーションそして関係者の皆様には、本当に感謝です。ありがとうございます。
…あ、感想書いてたら、また見直したくなってきた。ホントいい映画だったなぁ…。
2020年9月19日追記
見てから1日が経ち、連休初日はお仕事をしたわけなのですが、その帰りに車の中でTRUE「Sincerely」をずっと聞いて、泣いてました。
1日が経って泣くって、相当久しぶり…いや、初めてかもしれない。結構テンション低くなってぼけーっとすることはあるんですけれど、別にテンションが低いわけではないし、素敵な内容だったからテンション下がるはずないし…でも泣いちゃう。
もしかしたら、史上一番泣いた映画になるかもしれないです。なんか明日も思い出してまた泣きそう。
Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
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思うに、少佐が一度拒否するのがなんか、ねぇ 作為的と言うか回りくどいと言うかストレートな
思いのぶつかり合いで感動させてほしかった 泣く気満々だったんだけど
舞台挨拶のライブビューイングを観て浪川氏と監督の発言で自分の違和感の理由が分かった気がしました 勿論、作品の出来は大変良いですし感動できると思いますが、泣ける筈の自分が泣けなかった理由が気になっていました
ただの男女になったって展開はいいんだけど、CH郵便社の人との繋がりや、この後もう旅をせず一つの場所でドールとして生きたんだと思うと、なんか違う感じがした
3ヶ月待ちの依頼がある中で少年の依頼を受けつつ最後の依頼放り出してきたってのも引っ掛かったなあ
最期の手紙ネタもジンとは来たけど二度目だしなあ
今は映画館に絶対行きたくない客もいる
ということを考えて欲しかった。
ネット上映配信だったら香典や祝儀の意味合いで
チケット複数買いの人も大勢現れてえげつない
興行収入があっただろうに。商売へたくそだなぁ
アホか?
映画館の大スクリーンで見たいから1800円も出すのであって、
ネットで見るのなら、いずれ配信サイトで配信されてからでいいって人の方が多数だよ
京アニへの香典だの祝儀だの考えるレベルのオタなら普通に映画館に行くわ
Fate信者がいい例
生きてたのに何年も連絡しなかった時点で記憶喪失か過去の後悔で自分はヴァイオレットの側にいる資格が無いと思ってるかの二択だって読めたけどな
つーか、映画のテーマの一つが「素直になれなかった人間が自分の本心を吐き出す」だし
とりあえず、これで最後だろうから、ヴァイオレットともお別れかな。
それはTVシリーズでさんざんやってると自分は思ってるんで物語の集大成でストレートな話を期待してたんだって事
勿論彼女が満点の幸せを手に入れてくれたのが何よりやで!いや、泣けたわ。素晴らしい作品をありがとう&応援し続けるで京アニ!
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