逃げ上手の若君：第13話、一生モノのこと、やりやがったな！？

逃げ上手の若君：第13話「地獄耳1333」

小笠原館に、命がけの潜入。今後若君の活躍を見守り、若君のほっぺを見守り、あわよくばそのやわらかほっぺをチョンチョンと触ってその弾力を確かめつつスキンケアしてあげたいほっぺから生えるほぼ無色だけどほんのちょびっと生えてて触れて感じるか感じないかギリギリな産毛をウブウブしてあげたい…ごめん、直球言うね。キスしたい。

ただ、世の中というか鎌倉時代末期はそんなひとときの幸せを与えてくれるような余裕はありません。逃げ地獄。逃げても逃げても逃げても続く逃げの連鎖で、逃げるのをやめたらその場で終了という地獄。これから私たちは、若君が死ぬ気で必死になって逃げる姿を、見守り続けなければならない…。そう思うと、本気で心配だ。

こんな危機的状況に、若君が見せてくれた頭隠し姿。北条家といえば勝手にこのイメージ持ってるんですが…ああ怖い！怖すぎる！当事者でないこっちが心臓バックバク！これほどの緊張感なのに若君もう可愛すぎて！なんだよこの世界はァ！

若君に最大のピンチが！？

若君とともに行動するゲンバ。若君の変装も、中々の高クオリティと認めざるを得ないが、もう1歩いや10歩くらいどこか足りない彼。彼の変装技術の高さには驚いたが、本当に大丈夫なのか…って、大丈夫じゃねェじゃねェか！

すでに侵入者としてバレている状況。かなり危機的状況の中…耳がとにかくいい男・市河助房が、2人の居場所を探知して、確実に追い込んでいる。はっきり言って、過去イチ危険な状況だよオイ。

何がヤバいって、外に囮メンバーを用意してるのに、その囮に全く目もくれずいや耳をむけず、ずっと若君とゲンバの音だけを聞き続けている。

つまりこの男は、若君の吐息、心臓の鼓動、髪の毛のふわり、汗の滴り、サラサラ血流のせせらぎ、若君のツバごっくん、閉じた唇と唇が開いたときの「クパッ」…そのすべてを聞くことができるのだ。このヤロウ若君の口を聞きやがってェ！若君の素敵な口を聞いておきながら若君を始末しようとしてるなんて！

…え？ゲンバ…居場所がはっきりと特定されている状況で、若君を置いて逃げ…

若君の背中が…

若君の背中が、斬られてしまっ…血が、血が…血がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

おいゲンバァ！てめェが逃げようとしたところを若君が助けた結果こんな悲惨なことになっちまったんだろうがァ！てめェ分かってるだろうな！？あーキレた。もう完全にキレたね。てめェ…どうなってもしらんぞ…。

若君は、運良く致命傷にはならなかったみたいだ。だが背中に一生モノの傷がついた！それに背中を怪我したら今後が辛い！ぎっくり腰になって2ヶ月まともに動けなかった管理人が言うから間違いない！「あ、動けん、死ぬ、死ぬわこれ、あ、もうこれアカンわ」ってシャワー浴びてるときにシャワー止めるだけで相当時間かかったんやぞ！てめェ分かってんのか背中の重要性をよォ！

ああ…若君の綺麗すぎる背中に、1つの傷が入ってしまった…。この罪はあまりにも重い。もう、こちらができることは、松井先生がほかの戦闘マンガのように傷が治る、若君の背中の傷のこと忘れて傷跡一生描かないと願うことだけ…。

若君を裏切ろうとしただけでなく相手に居場所がバレてもおかしくないほど大きな声出しやがって！

クソが…ホントにクソが…。だが、そんなクソヤロウのことを、若君は心を許している。一緒に逃げるのが楽しいとまで言っている。ちくしょう…どうして若君は、ゲンバのことを…

分かってるだろゲンバ。お前は命がけで若君を守らなければいけない。若君をどんなことがあっても守り抜き、最後の最後まで逃げ続けなければならない。若君の血を流させたこと、背中に傷を負わせたこと、それをすべて帳消しにするまでは、ここの管理人がてめェを監視し続けてやる。てめェがやらなきゃいけないことは、イチャコラしてる宗貞と助房を倒すことだけだ。身体が絡みつくこの2人を倒して…自分は若君ともっと絡みつきたい。絡みつかれたい。それを実現するために、ゲンバはこの2人を倒して…。

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