逃げ上手の若君：第32話、刺身食べたい。でも若君が食べたいし食べられたい

逃げ上手の若君：第32話「刺身1334」

刺身だって！？若君のナマモノ食べられるんですか！？

ある意味このご時世、人間を切り刻んだ恐ろしい時代。ある意味刺身みたいなもの。…と、蟹ばっちゃう話はいろいろとマズイので、ここはシンプルに…若君のナマモノをこう…食べることできませんかね…。

いや、酢かトロの話になってしまう！いやでも、若君の口から入って食道をものすごいスピードで落ちて、若君の胃でゆっくりゆっくり、じゅんじゅわー溶かされてしまって、そして小腸大腸で吸収されて、そして出てくるものは…愛…と、割と真面目にドン引きしてる人いると思うので今日は抑制します。

そう！前回あの若君のものに、死に急ぎの保科党の面々が、生きるにシフトチェンジして協力な味方となってくれた！これにて、一気に若君いや北条家の滅亡は、かなり遠のいたはず！

ということで、かなり余裕ができてきたので、若君は…

どうしたら元気になってくれるんですか！？

ものすごく寂しそうじゃないか！生まれそして育った鎌倉に帰りたいって…若君がホームシック！これはマズイ！

あわわわ～～～～＞＜どうやったら若君の心の隙間を埋めることができる！？愛？若君への愛を伝えればいいの！？それならいくらでも言うよ！大好き！大好き！大好き！超超超超超超超超超ラブラブ若君君の心にズキュンドキュンラブラブビーム❤❤❤❤❤❤

…ダメだ、こんなに愛を捧げても、若君が元気にならない。まだ愛が足りなかったのか…いや違う！鯛が足りなかった！若君は愛よりも鯛！鎌倉で食べたあの美味しい刺身を…。

鯛のお刺身を用意しろー！

それが分かればこっちのもの！若君に鯛の刺身を持っていけばいいんだよね！まずは築地だ！いや今は豊洲か！いやこの時代は鎌倉方面だ！そして車も何もない時代！…ヤバい！若君への愛で胸いっぱいすぎて、若君の時代でどうやって鯛を輸送すればいいのか分からない！鯛を釣って、鯛を腐らせないためにふーふーふーふーふーふー、いやもうこうなったら生は諦めて、クサヤのような…しばらく時間が経っても大丈夫な加工した鯛を渡すとか…ど、どう加工しよう…こうなったら、若君のためお腹捌いてその中に…ん？

なんて優秀なんだ…自分が考えている間に、ささっと手に入れてきたよみんな…。いやでも、簡単なことじゃない。冷蔵車なんて存在しない、そもそも車もない時代で、乱世で鎌倉へ行くことすらできるか怪しい。それを若君のために無理して鯛を手に入れてくるなんて…。

悔しい。どうして鯛を加工するだなんて、しょぼしょぼ発想してしまったんだ。悔しすぎる。一体自分は若君の何を考えていたのか。まるでこれでは、身体が目当てな変態さんじゃないか。

そしてさらに、鎌倉奪還への計画までも進めている…よし、こうなったら鎌倉奪還に向けて自分も若君をサポートしていくしかない！愛より鯛、鯛より鎌倉、鎌倉より若君、若君だ！

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